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≪ ビーマニ生活 壱式 ≫
壱式_表紙 ★その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 番外編
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≪ ビーマニ生活 弐式 ≫
弐式_表紙 ★第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話

第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話 最終話



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    四   埼玉・ko-sk

午後4時。
ヨシタカとビーマニをがっちり2時間叩いた。

俺たち以外のプレイヤーは土曜だというのに誰も来なかった。
おかげで二人がフル回転だった。お互い疲れたところで、いつものマクドナルドで反省会だ。

「ラスのドンビー穴は無謀だったな」
「でもお前のブッコロ穴よりかは現実的だったと思うけどな」
「オレには、まさか、があるんだ。お前にはまだわからんことだ」
ヨシタカは時期もののグラコロを食べている。俺は百円マックポークだ。

「しかし今日も駄目だったな、八段」
最近の反省会はいつも八段についてだった。
案の定、俺たちは今日も八段取得に失敗していた。

「ラストまで90%残して落ちるんじゃあなぁ」
確かに。ヨシタカはラストのとこまで90%を残していたが、それから激減して落ちてしまった。
俺は一瞬いけるんじゃないかと思ったが、ギガデリの恐ろしさを再度垣間見る羽目になった。

「あのな、今日お前がやっているときラストをすげえ見たんだけどさ。あそこは目茶苦茶ってわけじゃなくてさ。6、7トリルが一定で残りはメロディを弾いてんだよ、あと皿がちょいちょい」
「まじ?オレ踏み台?」
「情報の共有。だからな、トリルしながらメロディ弾いて、さらに皿をとる方法さえ探せばいけるんじゃないかって思ってたんだよな」

「う~ん、トリルをしながらメロディを弾き、さらに皿を取る方法かぁ」
「相当無茶言っているけどな。指足んねえっつうの」
「誰か雇うか?」
「ダメ、それ反則だわ」
結局、今日も解決することはなかった。
でも俺は自身の発見に一縷の望みを見たような気がした。


  五   福岡・Sota

午後9時。
店内モニターで夜のニュースが始まった。

ガストは僕を含むバイト達が忙しそうに動きまわっている。
社員から、あがっていいぞと言われたので、賄いメニューとしてカツカレーを厨房にオーダーした。
控え室に戻ると、あの小難しい顔をした人がコック服のまま食事していた。

お疲れ様です、と言って着替えはじめた。
その人はロッカーの小鏡越し見たところ、中年の小柄なおじさんであることが分かった。
おじさんは黙々と賄いの目玉焼きハンバーグを食べていた。

制服の上下を脱いでTシャツとジーパンをはいたところで、厨房からカツカレー出来たぞ~、という声が聞こえてきたので、その格好のまま取りに行った。
厨房から先輩バイトのアサキさんが顔を覗かせて言った。

「宗太、今日もカツカレーかよ」
「ここのやつ好きなんですよね」
というのはウソで、ただ特に意識しなければいつもカツカレーをオーダーしていただけだった。

ちょっと気になったのでアサキさんにおじさんの事を聞いてみた。
「あの小さいおじさん新しい人ですか?」
「ん、そうみたいだな。俺もさっき会ったばっかだから挨拶くらいしかしてないけど、たしか山岡さんとか言ってたっけ」
「バイトにしてはちょっと年いってますよね」
「まあな」

「おい!宗太、アサキ!仕事しろよ!!」
社員が僕たちを注意した。あぁ、すんませんすんません、と言ってアサキさんは仕事に戻った。
僕もカツカレーを手に従業員室へ戻った。

部屋ではちっさいおじさんこと、山岡さんが食事を終えて着替えていた。
テーブルの上にカツカレーを置きパイプ椅子を用意した。
壁のシフト表が目に付いた。

山岡さんは平日は午前から夕方まで、土曜は午後1時から午後9時までと日曜を除きバッチリ入っていた。
歳とか考えると、これで生計をたてているとしか思えない。
ファミレスなんて自給低いのに。工事現場とかで働いた方が稼げそうなもんだ。

シフト表を見ながらカレーを食べていると、山岡さんが、お先です、と言って部屋を出た。
するとジーパンの後ろポケットから皮の財布がポロリと落ちた。
山岡さんは気づいていない。

「あの!財布落ちましたよ!!」

僕の声に気づいた山岡さんはこちらに戻ってきて、半開きの財布を受け取った。

「どうも」
「いえ」

山岡さんは軽く礼をして裏口から出て行った。
これが僕と山岡さんの初めての会話だった。

席に戻って残ったカツとスプーンで半分に切った。
僕はさっき拾い上げた財布にちらっと見えた赤いカードが気になっていた。

どっかで見たカードで思っていたが、そうだ、e-Amusement passだ。
でも、まさかあのおじさんが?
僕の周りでさえあれを持っている奴がいないのに。

偶然見つけたそのカードの持ち主に僕は妙な親近感を覚えていた。
次に一緒になるのは、ちょうど一週間後だった。

なんだか会えるのが待ち遠しくなってきた。
おじさん相手にこういうのも変な感じだけど。(つづく)
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プロフィール

bmlife

Author:bmlife
beatmania IIDX をこよなく愛する
1プレイヤーです。
ちなみに現在(RA)腕前は九段。
十段は遥か遠く…日々精進。
ここはbeatmania IIDXを題材にした自作の物語をUPしているサイトです。
自分の経験も入っていますが、基本的にはフィクションです。

-----------------------------
主な登場人物
  ~壱式~
・コウスケ(六段)
・ヨシタカ(七段)
・タカシ(八段)
・ナオキ(九段)
  ~弐式~
・宗太(八段)
・山岡さん(九段)
-----------------------------

壱式メンバーはみんな高校生ということで。
弐式からいろんな人が出てくる予定。。。
段位認定を巡るあれやこれやを書いていきます。

GOLDの頃の自分&友人達がモデルになっているので、時間軸がGOLD~TROOPERSになっています。
GOLDの頃の七段は
 1.rainbow rainbow
 2.Concertino in Blue
 3.smile
 4.THE SAFARI
で、八段は
 1.雪月花
 2.1st Samurai
 3.Scripted Connection⇒(H mix)
 4.gigadelic
でした。

参考図書,映画 etc:
beatmania IIDXシリーズ, KONAMI
DrumManiaシリーズ, KONAMI
pop'n musicシリーズ, KONAMI
Winning Elevenシリーズ, KONAMI
DRAGON BALL,(1)-(42) 鳥山明
DRAGON QUEST -ダイの大冒険,(1)-(37) 三条陸,稲田浩司
SLAMDUNK,(1)-(31) 井上雄彦
グラップラー刃牙,(1)-(42) 板垣恵介
ONE PIECE,(1)-+ 尾田栄一郎
天空の城ラピュタ, 宮崎駿
風の谷のナウシカ, 宮崎駿
フランダースの犬, ウィーダ
ドラゴンクエストシリーズ,ENIX
ポケットモンスター, 任天堂
ラストサムライ, トム・クルーズ他
笑点, 日テレ
水戸黄門, TBS

どうぞよろしくお願いします

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